広島市中区の広島特別支援学校の新年度の児童生徒数が高等部を中心に市教委の当初推計を約40人上回り、既存の普通教室で対応できないことが、24日の市議会文教委員会で明らかになった。特別支援教育への理解が進んで進学を希望する生徒が増えており、ニーズを十分把握できなかった。市教委は急きょ、実習室の転用などの検討を始めた。
市教委によると、新年度の児童生徒数の見通しは2月上旬時点で304人と初めて300人台となる。高等部は176人と想定を大きく上回り、このままでは普通教室は昨年4月時点より5室多い48室が必要となる。
同校は入学者増に備えるため昨年、手工室の転用などで4教室を新設したが、それでも1室足りない状態となる。このためコンピューター室を転用する方向で検討を始めた。
【写真説明】広島特別支援学校の普通教室。児童・生徒数の増に対応するため手工室を壁で仕切ったが、それでも足らなくなる