JR山陽線を唯一走るブルートレイン「はやぶさ」(東京—熊本)、「富士」(東京—大分)が春のダイヤ改正(3月14日)で姿を消すまで1カ月を切った。JR広島駅(広島市南区)では連日、別れを惜しむ鉄道ファンが詰めかけている。
深夜の上り4番ホーム。連結されたはやぶさ・富士の青い客車の寝台特急が到着すると、集まった鉄道ファンが一斉にカメラのシャッターを切った。2分間の停車中に、寝間着のまま列車を降りて記念撮影する乗客も。
東京行きが午後10時35分着、九州行きが午前5時21分着。JR西日本広島支社によると、廃止の発表があった昨年12月中旬から、1日約30人ほどのファンが詰めかけているという。
かつて「ブルトレブーム」を巻き起こした青い客車は、14日早朝に到着する下り列車が、広島での最後の姿になる。
【写真説明】広島駅に到着した「はやぶさ・富士」を撮影する鉄道ファン