呉市の灰ケ峰中腹の道路脇で、生まれたばかりの女児の遺体が見つかって24日で10日が過ぎた。呉署が死体遺棄に加え殺人容疑も視野に捜査を続けるが、有力な手掛かりは得られていない。
見つかったのは15日夕で、県道瀬野呉線から分かれ、灰ケ峰山頂につながる市道を約600メートル上った地点。ガードレールの外側で薄いピンクの毛布にくるまれていた。同署は、雨にぬれた跡がないことなどから、土曜日の14日夜から15日朝までに、車で来た何者かが置き去った可能性が高いとみる。
これまでに、延べ約300人の呉署員らが付近での検問や聞き込み、毛布の販売経路などの捜査を続けている。呉署の上岡藤則副署長は「ささいだと思うような情報でも寄せてほしい」と話している。
【写真説明】遺体発見現場近くを通る車に情報提供を呼びかける呉署員