三菱重工業紙・印刷機械事業部(三原市)は27日から3月末までの金曜日に、印刷機を製造する工作部門の2工場の操業を停止する。急速な景気悪化による受注減を受け、生産調整でコスト削減を図る。
停止は3月20日の祝日を除く計4日間。多色刷りの枚葉印刷機や出版向けの商業輪転機を製造する糸崎工場、新聞輪転機を製造する和田沖工場が対象となる。
事業部の社員は約1400人で、このうち工作部は社員約650人と派遣社員約50人。有給休暇の取得を求めるが、取得できない場合は他の業務や研修の方向で調整している。
事業部では昨年3月、製紙機械事業を海外の大手メーカーに譲渡し、経営資源を印刷機械事業に集中。需要を見込んでいた主力の枚葉印刷機を中心に、中国や韓国などからの受注が減少した。