国公立大2次試験の前期日程が25日、始まった。全国152校で24万9861人が志願し、募集人員に対する倍率は3.2倍(前年度3.3倍)。広島大は、未明に発生した山陽自動車道の事故やJR山陽線の遅れの影響で、東広島キャンパス(東広島市)での1教科目の試験開始を30分繰り下げ、午前9時半にスタートした。
中国地方の12校では2万983人が挑む見通しで、倍率は前年度並みの3.0倍。うち国立5校は1万6009人で2.8倍、公立7校は4974人で4.1倍となっている。
中国地方で学生数が最大規模の広島大には、3949人が志願し、倍率は2.4倍(同2.6倍)。8学部の試験会場となった東広島キャンパスでは、受験生が午前7時半ごろからJR西条駅前発の試験用臨時バスなどで続々と集まり、会場入りした。
しかし、事故のため山陽道上り線が早朝まで約4時間通行止めになったほか、JR山陽線も午前7時20分ごろに発生した車両故障の影響で最大24分の遅れが出るなど交通機関が混乱。1教科目の数学をはじめ、外国語など計4教科の試験開始を順次、20—30分間繰り下げた。
【写真説明】広島大の二次試験前期日程で、教育学部の数学の試験開始を待つ受験生(25日午前8時40分、東広島市)