拡大する樹木の「ナラ枯れ」被害の対策として、島根県は新年度、被害木を含む林を伐採する事業者に助成する制度を始める。
ナラ枯れはカシノナガキクイムシが運ぶナラ菌が樹木の幹内で増殖し、通水を妨げるために起きる。老齢の樹木で被害を受けやすいとされ、被害後、放置するとチップに加工できなくなるという。
新制度は、被害木周辺の木を健康なうちに伐採して資源化するとともに老木を伐採することで被害を受けづらい若い林に切り替え、被害の発生を抑えるのが狙い。被害木を含む林を伐採する際、1ヘクタール当たり30万円を助成する。新年度一般会計当初予算案に計50ヘクタール分の1500万円を予算計上した。