三原市は新年度、糸崎地区にある広島県の埋め立て地で、学校給食共同調理場の建設に乗り出す。新施設は、現在は校内で調理をしている合併前の旧市域の市立小12校分を賄う。9月までに用地を買い取りたい考え。
候補地は、国道2号沿いにある県施工の尾道糸崎港松浜地区の埋め立て地のうち、約7900平方メートル。共同調理場は約3900人分を作る。場内は衛生面に配慮し、食材の洗浄場と調理室を仕切りで隔てる。市は2010年度に建設を始め、11年度に開設する方針。
市は04年の「新市建設計画」策定の際、旧市域の共同調理場を2カ所とする案を示していた。1カ所とする方針について、一部の市議からは「国道が渋滞すれば遅配が起こるのでは」との懸念も出ているが、候補地難や経費削減などの理由で当初案を変更した。
【写真説明】国道2号(右端)に接する新共同調理場の候補地