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2009年02月24日(火) 14時42分

手記の「襲撃指示役」男性が新潮社に抗議、朝日記者も同行読売新聞

 朝日新聞阪神支局襲撃事件など一連の警察庁指定116号事件の「実行犯」を名乗る島村征憲氏(65)の手記を掲載した週刊新潮に対し、手記の中で阪神支局襲撃を「指示した」と指摘された男性が「手記は全くの虚偽」として抗議し、発行元の新潮社に訂正と謝罪を求めたことがわかった。

 朝日新聞が24日朝刊で報じた。

 朝日新聞によると、この男性は在日米国大使館の元職員で、今月17日、「週刊新潮の記事で犯行の指示役に仕立て上げられた」と朝日新聞に相談があった。男性は、島村氏に阪神支局襲撃を指示したとされた1986年当時は「在福岡米国領事館に勤務していた」と説明。朝日新聞記者は了解を得たうえ、23日、男性が東京都新宿区の新潮社を抗議に訪れた際に同行したという。

 在日米国大使館のデービッド・マークス報道官も読売新聞の取材に対し、この男性について「86年当時は、在福岡米国領事館に勤務していたのを確認している」と回答。「週刊新潮の手記はコメントするに値しない」としている。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090224-OYT1T00549.htm