4月にオープンする新広島市民球場(南区)で使う電力を、中国電力が供給する見通しになった。現市民球場(中区)は総合商社の丸紅(東京)が供給。関係者によると、新球場の指定管理者になる広島東洋カープが地元の中電から供給を受ける意向を持っており、3月の契約に向け準備を進めているという。
電力の供給業者を選べる自由化の範囲が拡大されたのを受け、市は2005年度から現球場で供給業者を決めるための入札を実施。05年度は丸紅、06年度は中電が落札した。2年契約だった07、08年度は丸紅が再び落札し、1200キロワットで契約している。
新球場は、市が民間事業者などに公的施設の管理を任せる指定管理者制度を導入し、4月からの指定管理者にカープを選んだ。使用する電力の供給業者なども指定管理者が決められるため、カープは地元企業の中電から供給を受けるとみられる。