東広島市志和町志和堀にある創業260年の酒類製造、千代乃春酒造(竹尾吉郎社長、資本金1000万円、従業員9人)は経営が行き詰まり、事業を停止したことが23日分かった。全国的な日本酒消費の落ち込みが原因とみられる。
代理人の弁護士や東京商工リサーチ広島支店によると、今月2日に事業停止。負債額は約8億5000万円で、今月中旬から、任意の整理清算手続きに入っているという。
代理人の弁護士事務所によると、昭和50年代は年間2億円を超える売り上げがあったものの、その後は日本酒離れの影響などで減収傾向となった。ここ数年は債務超過が続いていた。