広島県熊野町の無職谷山年香さん(75)が山で拾った枯れ枝などで作った動物の置物が地域の評判を呼んでいる。
拾った木を接着剤で付けて動物の形にし、図鑑を見ながら色も塗る。「何でもないような流木や枯れ枝も、角度を変えると動物の顔や足に見える」。ノミなどで形を整えないために不格好なものもあるが、それが独特の味わいを出している。
73歳まで家屋修理業などを続け、退職後の毎日が退屈だった。手作業が得意だったことに加え、大の動物好き。暇つぶしで始めた作品づくりに夢中になった。これまでに作ったのはイノシシやヘビなど約50種類の動物で約300体。「鶴と亀」は知人の結婚式で配ったという。
広島市中区大手町3丁目のギャラリー「ガレリア・レイノ」で3月17日から22日まで開かれるチャリティー展に初出展する。
【写真説明】拾った木でさまざまな動物を作る谷山さん