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2009年02月24日(火) 16時30分

刑務所用米の収穫やや足りず中国新聞

 浜田市旭町の島根あさひ社会復帰促進センター(刑務所)への米の供給を目指して、市とJAいわみ中央(浜田市)が取り組む多収穫品種などの栽培実験で、本年度の収穫は10アール当たり約500キロで、目標の700キロに及ばなかった。市がこのほど市議会産業経済委員会に報告した。新年度も収量増に向け、栽培を続ける。

 実験は2年目。2007年度は9カ所、83アールで多くの品種を試したが、本年度は6倍の広さの16カ所、5.18ヘクタールで、主に多収穫品種ミホヒカリを使い、通常栽培(4.8ヘクタール)と苗代を作らない直まき栽培(38アール)をした。

 全体で26トンを収穫し、10アール当たりでは約500キロ。このうち95%以上で栽培したミホヒカリは通常栽培が344キロ—741キロ。直まきが381キロだった。収穫のばらつきが大きく、特に面積が広い法人の収穫が悪かった。

 刑務所入所者用の米は定員の2000人に達した場合、国内産が年157トン必要。納入条件は市価の半値の10キロ1760円となっており、全量を納入するためには25ヘクタール以上で栽培し、10アール当たり700キロ程度の収穫が必要とされる。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200902240073.html