不妊治療患者の受精卵取り違えで、香川県立中央病院(高松市)は二十四日、
正確な人数は不明だが、リスクの高い多胎妊娠を防ぐ目的の倫理規定が、最初から無視されていた可能性がある。
川田医師はこれまで、二十代女性に昨年九月、本人のものを含む三個の受精卵を移植したことを明らかにしている。医師は一個が別の患者のものの可能性が高いと判断、女性は人工中絶した。
また病院が二〇〇二年、川田医師の要望で体外受精チームに臨床検査技師二人を配置しながら、実質的には機能していなかったことも判明。二人は別の部署に所属し、実際は川田医師が一人で作業することが多かったという。取り違えがあった昨年九月も同様の態勢だった。
病院によると、
今回の問題を受け、病院は今年一月、受精卵を扱う際は複数の胚培養士でミスをチェックするよう改めた。