政府から製粉会社への輸入小麦の売り渡し価格が4月から値下げされる。
農林水産省は24日、現在の1トン当たり7万6030円を、14・8%引き下げ、6万4750円にすると発表した。昨夏から、小麦の国際価格が下落しているため。一般の消費者は、値上げが相次いでいた小麦粉、パン、めん類などの値下げが期待できそうだ。
4月と10月の年2回、売り渡し価格を改定する新制度になった2007年4月以降で値下げは初めてだ。これまでは、07年4月に1・3%、10月に10%、08年4月に30%、10月に10%と4回連続で値上げしていた。
今回の値下げ決定に伴い、石破農相は24日、製粉や製パン、流通など関係業界に、事実上、製品価格の値下げを求める文書を送った。決定前には「14〜15%売り渡し価格が下がれば、製品の値下げを考える」(大手製パン会社)との声もあり、値下げや、価格を据え置いた場合でも製品の増量などに踏み切る企業が出てきそうだ。
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20090224-OYT1T00810.htm