世界的な景気悪化が続くとの懸念や金融不安から、日米で株安が止まらない。アジア株も大きく下げ、世界同時株安の様相を呈してきた。
24日の東京株式市場は、日経平均株価(225種)が一時、昨年10月27日につけた終値ベースのバブル後最安値(7162円90銭)を下回った。23日のニューヨーク株式市場では、ダウ平均株価(30種)の終値が、1997年5月以来、約11年9か月ぶりの安値となった。
東京市場では、日経平均は取引開始直後から大幅に下落し、前日終値比221円ちょうど安の7155円16銭まで下落した。取引時間中としてはバブル後最安値となる昨年10月28日の6994円90銭をうかがう展開になってきた。午後1時現在、同177円95銭安の7198円21銭。
東証1部全体の値動きを示す東証株価指数(TOPIX)は、同12・37ポイント低い722・91。取引時間中のバブル後最安値も一時、下回った。東証1部の午前の出来高は約9億7700万株だった。
米政府が前日、金融機関への追加的な資本注入の実施を発表したにもかかわらず、米株式市場が急落したことが嫌気され、証券、不動産を中心に幅広い銘柄が大きく下落している。景気の悪化懸念から、自動車や電機といった輸出関連銘柄も売りが先行している。
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20090224-OYT1T00266.htm