甲府商工会議所と山梨県水晶宝飾連合会が進める宝石の地域ブランド「Koo—fu(クーフー)」の新作19点を紹介する「Koo—fuコレクション2009」の発表会が23日、東京・北青山のイタリアンレストランで開かれた。
4月中旬から東京・銀座の宝石店がKoo—fuブランドの商品を本格販売することが決まり、会場では多くの宝石卸業者らが熱心に品定めをしていた。
発表会は、08年に続いて2回目。細長い水晶の中に水泡に見立てた彫り込みを入れて、プラチナ合金やダイヤモンドをあしらったネックレスや、頭文字を緑色の宝石の裏側に彫り込んだイヤリング、水滴の形をあしらった水晶など、個性的な作品が一堂に会した。
Koo—fuブランドを名乗るには、〈1〉プラチナ合金「PT950」〈2〉金の合金「K18WG」〈3〉宝石の裏側に彫り込みを入れる加工技術「インタリオ」——という三つの独特な技法のいずれかを取り入れることが条件となっている。
発表会では、県水宝連の井上善展会長が「いま世界で最も魅力的なジュエリーだと自負している」とあいさつ。商品開発アドバイザーで甲府市出身の工業デザイナー深澤直人さんは「かなり控えめな表現をしているが、中心を射抜くものが見受けられると思う」と独特の表現で語った。
昨年の発表会では、雑誌などで取り上げられたが、「盛り上がりに欠けた面もあった」(県水宝連の井上会長)という。今回は商品の本格販売を控えており、業界関係者の期待も高まっている。さいたま市で宝飾卸会社を経営する六車亮介さんは「日本の女性をターゲットにした、派手さを抑えた表現の作品が目立つ。Koo—fuのプラチナ合金は傷つきにくい利点もあり、これから仕入れを検討したい」と評価していた。
Koo—fuブランドの商品は4月中旬から、東京・銀座の「アンブローズ銀座店」で販売が始まる。
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20090224-OYT1T00068.htm