【ニューヨーク=山本正実】週明け23日のニューヨーク株式市場は、米金融不安への懸念から売られ、ダウ平均株価(30種)は、前週末比250・89ドル安の7114・78ドルと、3営業日連続で下落した。
終値は1997年5月以来、約11年9か月ぶりの安値だ。ハイテク銘柄が中心のナスダック店頭市場の総合指数は、同53・51ポイント低い1387・72だった。
この日は、米財務省などが朝方発表した金融安定化に向けた緊急声明が好感され、ダウ平均は一時、前週末より75ドル高まで上昇した。
しかし、米保険大手AIGが3月上旬に発表する2008年10〜12月期決算の純利益で約600億ドル(約5兆7000億円)の赤字を計上する見通しとなったことなどから、株価は下落した。
市場からは「オバマ政権が金融安定に向けた具体的な解決策を示さなければ、市場を覆う不透明感は一掃されない」(米調査会社)などの声が出ている。
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20090224-OYT1T00119.htm