【ニューヨーク=池松洋】米財務省の外部アドバイザーが、米ゼネラル・モーターズ(GM)とクライスラーが米連邦破産法11章(日本の民事再生法)を申請した場合に必要とされる約400億ドル(約3兆7000億円)の再建融資資金の準備に入ったことが23日、わかった。
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙(電子版)が報じた。オバマ政権は破産以外の再建支援策を優先して検討する方針だが、破産を余儀なくされた場合に備えて並行して準備を進めるという。
ウォール紙によれば、このアドバイザーは、民間の約70の金融機関を集めて、GMとクライスラーに対して経営再建に必要な融資を準備するように働きかけている。
実現すれば、破産に絡む融資としては過去最大規模となり、米政府がこれまで両社に融資した計174億ドルも回収できるという。
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20090224-OYT1T00108.htm