「ルーリン彗星(すいせい)」が地球に最も接近した24日、長く尾を引きながら移動する彗星の姿を、北海道陸別町の銀河の森天文台がとらえた。
同天文台の筧伸浩さん(36)が24日未明、土星のすぐ近くまで接近した彗星を反射望遠鏡で撮影した。彗星と地球との距離は約6000万キロ。明るさは4等級で、暗い場所なら肉眼でもその存在を辛うじて確認できたという。
ルーリン彗星は数万年に1度しか地球に接近しないとされる。24、25日の夜が見頃だといい、筧さんは「午後8時前後に東の空にある土星の下側を双眼鏡などで探せば、見つけることができます」と話している。