今冬のインフルエンザは1月19〜25日の週で流行のピークを迎えていたことが、国立感染症研究所の調査でわかった。
全国約4700医療機関からの報告数をまとめたもので、同週の報告数は1医療機関あたり37・45人と平年並みだった。最新情報(2月9〜15日)は16・75人と収束しつつあるが、感染研は「まだ広い地域で流行しており、注意が必要」としている。
今冬は流行が始まる時期が早く、12月1〜7日の週に流行の目安となる「1医療機関あたり1人」の報告数を超え、1・62人を記録した。冬休み前は北海道から関西までを中心に報告数が多かったが、年明けから九州、四国に広がった。
今冬流行したウイルスは2月15日までの報告分でAソ連型56・1%、A香港型32・0%、B型11・9%の順。過半数を占めたAソ連型のほとんどが抗ウイルス薬タミフルが効かない「タミフル耐性ウイルス」が占めた。小児を中心に意識障害などの症状がある「インフルエンザ脳症」の報告例は33人で、うち6人が死亡した。
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20090224-OYT1T00334.htm