海底掘削作業中の船体姿勢制御用プロペラの歯車に損傷が見つかり、昨年10月から修理が行われていた海洋研究開発機構の地球深部探査船「ちきゅう」の作業が23日までに完了した。
プロペラ6基のうち3基の歯車に破損や亀裂が見つかった。歯車設計の国際規格がプロペラの大型化に対応していなかったため、強度不足が生じたことが原因。同機構は、新しい国際規格に基づいて、歯車の強度を高め、すべての推進装置を交換した。
ちきゅうは3月中に紀伊半島沖で海底の掘削試験を行い、5月以降に同海域の地震発生メカニズムを探る海底探査活動を再開する。
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20090224-OYT1T00026.htm