都立校一般入試で、都教育委員会は23日、全日制、定時制計228校の受験状況を発表した。JR中央線の信号故障などによる試験開始の2時間繰り下げの連絡が都教委から間に合わず、30校が当初予定の午前9時に試験を始めたが、多くの学校が2教科目の開始時間を調整し、足並みをそろえた。都教委は「試験会場への携帯電話の持ち込み禁止を徹底しており、入試の公平性に問題はない」としている。
午前9時に試験を始めたのは、全日制23校、定時制7校の計30校。このうち、23校は2教科目の開始時間を2時間遅らせた。残りの7校は、時間を繰り下げると、受験生が船で帰れなくなる「新島」や、面接のみが行われ、問題漏えいの恐れがない「足立東」などで、当初予定に沿って試験を実施した。「北園」では、午前9時直前に連絡が入ったため、一度、試験を中止。改めて午前11時から国語の試験をやり直したが、一部に問題を見ていた受験生がいたため、漢字の読み書き問題を満点(20点)とする措置が取られた。
このほか、英語のリスニング問題で音声が流れないなどのトラブルが4校であり、リスニングを満点(20点)とする。
都教委によると、全日制173校では、既に終了した海外帰国生徒対象の入試を除く定員は2万8585人で、実際の受験者は4万184人。平均受験倍率は前年比0・06ポイント増の1・41倍で、現在の入試制度になった1994年度以降で最高だった。定時制55校(定員4136人)の受験者は4043人で、平均受験倍率は0・98倍だった。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokyo23/news/20090224-OYT8T00081.htm