NHKは24日、東京の放送センターに23日送られたのとほぼ同じ銃弾のような金属片が札幌、長野、福岡各放送局あてにも郵送されていたと公表した。警視庁と3道県警は脅迫などの疑いもあるとみて調べている。
警察庁は全国の警察に対し、類似事件があった場合には連絡するよう通知した。
NHKあての不審物は計4件となった。福岡放送局では22日、玄関で爆発も起きている。
24日午後、東京・渋谷の放送センターで会見した豊田宏・NHK総合リスク管理室室長らによると、東京、札幌、長野に送られた金属片は、いずれもライフルの銃弾のようなもので長さ約7センチ。「赤報隊」と明朝体で印字されたB5判の紙に白い粘着テープで張り付けてあった。札幌、長野には24日午前届いた。
四つとも「神田」(東京都)の2月23日付消印。封筒はすべて郵便局が扱う、500円均一で書類を送れる「エクスパック500」で、長野、福岡両放送局のあて先の住所は移転前の古いものだったという。
福岡の郵便物は郵便局員が不審に感じエックス線検査、銃弾型のものを確認した。福岡県警によると、開封したところ、ほかのケースと同様にライフルの銃弾のような金属片がテープで張り付けられていた。県警科学捜査研究所が鑑定する。
豊田室長は「『何でこんなに(受信料が)高いんだ』などの意見をいただくことはいろいろあるが、今回のような連続事件を想起させる出来事はない」と説明。これまでに右翼団体などによる抗議も「つかんでいない」とした。
(2009年2月24日22時10分 スポーツ報知)
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090224-OHT1T00210.htm