フランスの世界的服飾デザイナーで、昨年6月に死去したイブ・サンローラン氏が収集した美術品など700点余りの競売が23日、パリのグラン・パレで3日間の日程で始まった。
売却額は初日で、米国人収集家ガンツ夫妻の死去に伴う1997年の競売の1億6300ユーロ(約195億5000万円)を上回り、2億600万ユーロを記録。フランスのメディアによると、個人のコレクションの競売としては史上最高額。メディアは「世紀の競売」と呼び、最終的な売却総額が3億ユーロから5億ユーロに達するとみている。競売はクリスティーズの主催で、25日まで。
初日は、マチスの作品に3200万ユーロが付いたほか、ルーマニアのブランクーシの彫刻作品が2900万ユーロで落札された。
1800ページに及ぶカタログの重さは10キロにもなり、先週末に開かれた一般公開には3万人が列をつくり、4時間待ちで競売にかけられる品を吟味した。(共同)
(2009年2月24日13時39分 スポーツ報知)
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