地球上の多様な生物の保全を推進しようと環境省などが24日、東京で「地球いきもの応援団」を結成した。メンバーは解剖学者の養老孟司さん、タレントの大桃美代子さん、お魚らいふ・コーディネーターのさかなクン、キャスターの滝川クリステルさんの4人。
「地球のいのち、つないでいこう」「人も生きものも元気な世界をつくる」などと養老さんらがそれぞれに生物多様性保全を訴える行動宣言をした。
現代は空前の生物絶滅時代。2010年は国連が定める「生物多様性年」で、同年10月には名古屋市で生物多様性条約の第10回締約国会議が開かれる。会議に向け、生物多様性への理解増進と企業活動への導入を一層進めるための機運も高めるという。
応援団を企画した生物多様性広報・参画推進委員会座長の涌井史郎桐蔭横浜大教授は「映画『おくりびと』が表現したように日本ほど生き物と自然、人がつながっている国はない。それがアカデミー賞で認められた」と語り、応援団を通じて、生物多様性保全の国民的な行動に発展させたい考えを明らかにした。