未婚の息子を持つ母親らに「結婚相手を紹介する」といって近づき、架空の投資話で金をだまし取ったとして、兵庫県警朝来署などは24日までに、詐欺容疑などで同県養父市上野、無職矢野ツル子(74)、京都府福知山市夜久野町、無職岡田仲子(71)の両容疑者ら68−74歳の女4人を逮捕、送検した。
調べでは、4人は2005年11月から08年6月ごろにかけて、兵庫県や京都府の51−87歳の男女20人から計約3100万円をだまし取った疑い。
朝来署によると、被害者のほとんどは未婚の中年男性を息子に持つ母親。矢野容疑者らは「入会金30万円で、息子さんが結婚できるまですべて面倒をみる」などといって被害者に近づいた。
その上で「フィリピンのエビ養殖事業に投資しないか」「交通事故に遭い、金に困っている」などとうそを言って金をだまし取っていたという。
矢野容疑者らは「金は遊びや借金の返済などですべて使ってしまった」と供述している。
4人は2人1組で独身男性のいる家を探し回っていた。被害者らにお見合い相手を紹介し、実際にお見合いをしたケースもあったという。