民主党は二十四日、衆院予算委員会で審議中の二〇〇九年度予算案を二十七日の本会議で採決して衆院通過させる与党方針を容認することを決めた。これにより予算案は週内に衆院を通過、年度内成立が確実になった。また、同予算案の衆院通過に伴い、定額給付金などの財源を確保する〇八年度第二次補正予算関連法案を、三月五日の参院財政金融委員会と同六日の参院本会議で採決する。民主党の参院幹部が二十四日の会合で確認した。
定額給付金法案は参院で野党の反対多数で否決される。これを受け与党は六日にも衆院で再可決、成立させる構えで、給付金支給の法律上の裏付けが整うことになる。
衆院予算委員会は二十四日の理事会で、麻生太郎首相が出席して二十六日午前に「外交と国際関係」に関する集中審議を行う日程を決定。首相が、日本時間二十五日未明にワシントンで行う日米首脳会談の結果を報告し、質疑する。
与党は集中審議の後、二十七日までに締めくくり総括質疑、採決を行う方針。民主党は予算委理事会で、二十六日午後も引き続き審議するよう提案した。
ただ〇九年度予算案の早期の衆院通過には野党内に慎重論があり、民主党は「十分意見交換して進める」(山岡賢次国対委員長)としている。