「形態安定加工」と表示しながら、洗うとしわくちゃになるワイシャツを販売していたとして、公正取引委員会は24日、景品表示法違反(優良誤認)で阪急阪神百貨店(大阪市)と京王百貨店(東京)、大手シャツメーカーのトミヤアパレル(同)の3社に排除命令を出した。
公取委によると、3社は昨年9月から12月にかけて、阪神百貨店梅田本店と京王百貨店の都内2店で「ワークカプセル」のブランド名で襟などに「形態安定」と表示したワイシャツ(6090円)計381枚を販売した。
製造委託を受けたトミヤアパレルが生地発注の際に「形態安定加工」と指定するのを忘れ、百貨店も商品の生地を検査していなかった。
阪神百貨店梅田本店に11月末に苦情があって発覚、各店は販売を中止、返金に応じている。
阪急阪神百貨店と京王百貨店は「お客さまにご迷惑をかけ深くおわびする。品質管理体制を改善し、再発防止に努めたい」などとしている。