キヤノン関連工事をめぐる脱税事件で社長が逮捕された大分市のコンサルタント会社「大光」が、キヤノンの御手洗冨士夫会長(日本経団連会長)が同市内に所有する土地を、駐車場として管理していることが24日、分かった。
御手洗会長はキヤノン広報部を通じ、大光に管理を依頼していることを認めた上で「契約は適正だが、社長の逮捕を受けて解除を検討中」とコメント。社長が関係する会社と自身との間でほかの契約は「ない」としている。
登記簿やキヤノン側の説明などによると、大光が管理しているのはJR大分駅から西に約700メートルの駐車場。約600平方メートルで、御手洗会長が2002年3月から所有。27台分の駐車スペースがあり、大光の管理を示す看板が設置されている。
大光社長の大賀規久容疑者(65)は、06年5月期までの2年間にグループ会社の所得計約9億7000万円を隠し、約2億9000万円を脱税したとして、法人税法違反容疑で10日、東京地検特捜部に逮捕された。