携帯電話のサイトで東洋大2年渡辺恭被告(20)が覚せい剤の「運び屋」を募ったとされる密輸事件で、運び屋の可能性のある日本人3人が覚せい剤を所持していたとして韓国の捜査当局に身柄を拘束されていることが24日、大阪府警の調べで分かった。
府警は同日、韓国に捜査員を派遣して関連を調べる。
府警薬物対策課によると、渡辺被告は昨年9月、密売組織のメンバーとみられる男の指示で、携帯電話のサイトを使い「書類を持ち帰る仕事」と称して仲間を募集。
応じた大坂紘史被告(25)は10月下旬に成田を出発し韓国・仁川経由でマレーシアに到着。パキスタン人とみられる男から覚せい剤を2重底に隠したバッグを受け取り、関西空港に密輸したとされる。
渡辺被告は「15人前後を運び屋にした」と供述。覚せい剤受け渡し場所までの航空券や滞在するホテルをすべて手配し、運び屋は指定場所に向かうだけだった。