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2009年02月24日(火) 12時02分

ドラマーに懲役2年8月 女児へわいせつ行為東京新聞

 東京都杉並区で女児を車に連れ込んで体を触ったとして、わいせつ目的略取と強制わいせつの罪に問われたロックバンド「JELLY→(ゼリ)」(解散)のドラマー清水康平被告(29)に、東京地裁は24日、懲役2年8月(求刑懲役5年)の判決を言い渡した。

 角田正紀裁判長は「性的欲求を満足させるための卑劣な犯行で、被害女児に口止めした点も見過ごせない。女児は心に深い傷を負っており、刑事責任は重い」と述べた。

 判決理由を読み終えた後、角田裁判長が「極めて悪質な事件で懲役5年の求刑はもっともだが、被告が立ち直ることに重点を置き、量刑判断した」と話し掛けると、清水被告はうなずいていた。

 判決によると、清水被告は昨年9月9日夕、杉並区の住宅街に車を止め、通り掛かった当時9歳の小学4年の女児を後部座席に押し込み、胸をデジタルカメラで撮影。下半身を触った。被告は起訴内容を認めていた。

 バンドは名古屋市で結成されライブを中心に東京で活動。事件を受けて昨年11月、解散した。

 判決は12日の予定だったが延期され、24日の公判冒頭で弁護側が、200万円を支払い被害者側と示談したと説明。検察側は懲役7年としていた求刑を懲役5年に変更した。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009022401000337.html