公立小中学校の給食の食材に地場産物が占める割合(品目数)は、2007年度の全国平均が23・3%で、06年度と比べ0・9ポイントの微増にとどまったことが24日、文部科学省の調査で分かった。トップは佐賀の44・2%で、最低は大阪の2・1%だった。
政府は食育基本法に基づく06年の食育推進基本計画で、10年度までに地場産の使用割合を30%以上に引き上げる方針を打ち出したが、目標達成は難しい状況だ。
調査は、主食とおかずがそろう完全給食を実施する全国の約500校で実施。計10日分の献立で野菜や肉、卵、コメなど食材総品目数のうち、地元の都道府県で生産された品目の割合を集計した。
都道府県別で、佐賀に次いで高かったのは大分42・8%、岡山40・9%、北海道40・8%など。ほかに30%を超えたのは岩手や群馬など10県で、33都府県が国の目標を下回った。
これに対し大阪のほか東京が3・3%、神奈川も13・4%と低迷。
同省学校健康教育課は「農家ら生産者と学校や給食現場が協力する態勢を各地でつくり、全体を底上げしたい」としている。