【ワシントン23日共同】麻生太郎首相は23日夜(日本時間24日朝)、政府専用機でワシントン郊外のアンドルーズ空軍基地に到着した。24日午前(同25日未明)、ホワイトハウスでオバマ大統領との初首脳会談に臨む。首相は、オバマ政権が対テロ戦争で重視する地域への支援を強化するためアフガニスタンとパキスタンを担当する特使を置く方針を伝える見通しだ。
同特使は、アフガンとその隣国パキスタンに対し一体的な支援に当たる方向で、外務省が人選を急いでいる。両国問題を担当するホルブルック米特別代表とも連携したい考えだ。
また会談で両首脳は、日米同盟を一層強化していく方針を確認。北朝鮮問題や世界的な経済危機対応などを協議し、日米がそれぞれの課題で共同対処していくことで合意する見通しだ。
首相は北朝鮮による拉致問題の早期解決を目指す日本の立場を説明、大統領に協力を要請する。
地球温暖化対策、クリーンエネルギー開発の協力推進でも一致する見込み。経済危機対応では4月2日にロンドンで開かれる金融サミットを踏まえ、具体的な景気刺激策や金融安定化策も話し合う。