鳩山邦夫総務相は24日の記者会見で、福島県南会津町が同町内の7011世帯(1万9239人、2月1日現在)に対して定額給付金の給付申請書の発送を23日に開始したことを明らかにした。申請書発送は全国で初めて。
定額給付金の財源を確保する2008年度第2次補正予算関連法案は、参院で審議中。総務省は、支給が可能になるのは3月初めにも見込まれている法案成立後だが、成立前でも申請書の住民への発送や申請の受理などの手続きまではできるとしている。
南会津町の湯田芳博町長は「年度末は役場の人事異動や住民の移動もあるため、早いうちにできることからやろうと思った。国で決まらなくてもできることをして待つのが自治体の役目」と話した。
町内に居住する外国人に対する支給手続きについて同町は「検討中」としており、今回は申請書発送を見送った。またドメスティックバイオレンス(DV)の被害者に対しては、加害者と別住所と確認できたため別々に発送したという。