【平壌、北京24日共同】北朝鮮の朝鮮宇宙空間技術委員会報道官は二十四日、実験用の通信衛星「光明星2号」を打ち上げる準備を「咸鏡北道花台郡の東海衛星発射場で本格的に行っている」との談話を発表した。運搬ロケット「銀河2号」で発射するとしている。朝鮮中央通信が伝えた。談話は発射時期には言及しなかった。
北朝鮮は今月十六日、朝鮮中央通信を通じ「わが国で何が打ち上がるかは、いずれ分かる」と表明、“人工衛星”の発射準備を進めていることを示唆する論評を発表していた。この論評に続く今回の談話で、北朝鮮が時期を見て長距離弾道ミサイルと懸念される物体を打ち上げる可能性が強まった。北朝鮮のミサイル発射への対応が日米韓など関係国の間で緊急の課題として浮上することになりそうだ。
日米韓当局などは、北朝鮮が一月から「テポドン2号」の改良型とみられる長距離弾道ミサイル発射へ向けた準備を同郡
韓国政府関係者は二十四日、舞水端里の発射施設で長距離弾道ミサイルとみられる物体は発射台に設置されていないと語った。
談話は、一九九八年八月に北朝鮮が初の実験衛星とする「光明星1号」を打ち上げたことに触れ、今回の通信衛星の発射が成功すれば「わが国の宇宙科学技術は、経済強国に向けたもう一つの大きな一歩を踏み出すことになる」と指摘、発射は科学技術発展のための事業であることを強調した。