パナソニックは24日、世界的な景気悪化の中、グローバル戦略の一環として、3月から欧州各国でドラム式洗濯機と冷蔵庫を発売すると発表した。欧州でこれらの白物家電を本格展開するのは国内メーカーでは初めて。同社は2013年度に欧州での白物家電事業の売り上げ規模を現在の2倍の約800億円に引き上げたい考えだ。
今回発売するのは、洗濯機3機種と冷蔵庫2機種。3月に英国、フランス、ドイツなど7カ国で販売を開始し、9月までに東欧も含めた17カ国に拡大する。
環境意識が高いことに配慮し、各機種とも欧州の省エネ基準で最高レベルの格付けを取得。洗濯機の節水機能や、冷蔵庫の果物や野菜の新鮮さを保つ機能など、日本市場で培った最先端の技術をアピールする。
デザインや仕様も現地の住宅事情や嗜好に合わせ、落ち着いた外観ながらも先進性を前面に打ち出したほか、誰にでも使いやすいユニバーサルデザインに仕上げた。
高級志向の顧客層がターゲットで、主に量販店での販売を予定。価格は冷蔵庫が1000ユーロ(約12万2000円)前後、洗濯機が700−900ユーロ前後を想定している。