韓国の電機大手、LGエレクトロニクスは24日、不振が続くプラズマテレビ事業からの撤退を検討していることを明らかにした。LGの副社長兼LGエレクトロニクス・ジャパン社長の李揆弘(リ・ギュホン)氏(51)が共同通信のインタビューに答えた。
LGは日本ではプラズマテレビを販売していないが、世界ではシェア3位を誇っている。有力メーカーが離脱に追い込まれれば、パナソニックや日立製作所などの「プラズマ陣営」は液晶テレビに対し、一段と劣勢に立たされることになる。
LGのプラズマテレビ事業は価格下落で収益が悪化。李副社長は「いくらコストを下げる努力をしても将来が見えない」と分析。合理化を進める一方、成長戦略が描けない場合は、年末をめどに撤退を決断する方針を示した。同時にプラズマテレビ向けの主要部材であるパネル生産も停止する構えだ。
今後は、新興国などでブラウン管テレビからの切り替え需要が見込める液晶テレビで巻き返しを図る。将来的には「ソニーを超えて世界シェア2位を目指す」として世界で拡販に注力する考え。