ホンダは24日、6日に発売したばかりのハイブリッド車「インサイト」の累計受注台数が、今週中に1万5000台を突破する見通しを明らかにした。インサイト効果で2008年度の国内販売台数は57万−58万台と、従来予想の55万4000台より上振れする見込みとなった。
インサイトは月間販売目標、5000台の3倍に達する好調な“発進”。同社の小林浩執行役員は、景気悪化で苦戦が予想される09年度も、08年度と同程度の国内販売を目指すことも表明した。
インサイトは優れた燃費性能に加え、最低価格が189万円と、トヨタ自動車の主力ハイブリッド車「プリウス」の233万1000円より安いのが受け入れられている。注文客の約半分は50歳以上の中高年が占め、塗装は白のパールが人気を集めている。
小林執行役員は「(競合車の)プリウスや、輸入車からの買い替え客も多い」と説明した。インサイトは鈴鹿製作所(三重県鈴鹿市)で生産しており、現在注文すると納車は4−5月という。