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2009年02月24日(火) 18時42分

AIG、追加支援で米政府と協議 金融危機の拡大浮き彫り東京新聞

 【ニューヨーク24日共同】保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)が近く発表する2008年10−12月期決算で純損失額が600億ドル(約5兆7000億円)規模に上る見通しになり、米政府と追加支援の協議に入ったことが23日分かった。金融危機は沈静化に向かうどころか、むしろ拡大しつつある実態が浮き彫りにされた。

 AIGは07年夏に米サブプライム住宅ローン関連の金融商品の暴落で表面化した金融市場の混乱で経営が悪化。昨年9月に米政府の管理下に置かれ、約80%の株式を米当局が保有する。同期は08年7−9月期の244億6800万ドルの2倍以上と、最大の損失額となる見込みだ。

 ほかの金融機関も状況は変わらない。08年9−11月期決算で米金融大手ゴールドマン・サックスが上場以来初めて、モルガン・スタンレーが1年ぶりの赤字を計上。同年10−12月期決算で米銀大手シティグループが5・四半期連続の赤字、バンク・オブ・アメリカが1991年以来の赤字に転落した。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009022401000771.html