JR東日本は24日、2010年4月入社予定の10年度採用計画数を1700人程度にすると発表した。計画数ベースでは08年度から3年連続で1700人程度と過去最高水準になる。団塊の世代の大量退職に対応する。景気が悪化する中、JR東海やJR西日本も1000人以上の採用を計画しており、JRの積極的な採用姿勢が目立つ。
JR東日本は、将来的に経営中枢への起用などを想定する「ポテンシャル採用」が、鉄道事業の150人を含む計200人。運転士など鉄道事業専門職の「プロフェッショナル採用」が、中途採用の社会人400人を含め計1500人とする。JR東日本は「大量退職時期を迎えており、鉄道のプロを育てるために継続的に安定的に採用数を確保したい」としている。
JR東海はリニア建設に備え、10年度の採用計画数を過去最高の約1030人にする。JR西日本も安全性向上に向け、過去最高で今春並の約1300人を採用する計画だ。