大手スーパーのイオンは24日、不況で消費者の節約志向が強まっていることに対応し、低価格の独自ブランド(PB)商品「トップバリュ」について、全体の約4割にあたる1700品目の定価を1−3割引き下げると発表した。
新たなPBシリーズも追加し、さらに価格水準を抑えた新製品500品目を投入する。傘下のジャスコなど全国のグループ2000店舗で順次実施し、8月末までに全品目の値下げを完了する。
一般メーカー品より2−3割安いPBは、イトーヨーカ堂や西友なども販売拡大に向け低価格化を進めているが、イオンの値下げ品目数は大手スーパーの中でも最大規模。同業他社やメーカーとの価格競争が一段と激化しそうだ。
値下げ商品の内訳は、食品やヘルス関連が700、衣料品が300、住居関連用品が700品目。中でも衣料品ではボトムや肌着で新商品を発売、売り上げ倍増を目指す。
500品目を投入するPBの新シリーズ「ベストプライス」の商品価格は、6枚切り食パンが88円、カップラーメンが68円など。包装などを簡素化することでメーカー品より価格を3−5割低く設定し、「各地域で最安値を目指す」(イオン)としている。