辞任した中川昭一前財務相が14日のバチカン博物館見学の際に美術品の周囲に設けられた柵を乗り越えた問題で、博物館の警備担当者が駆け付け一行に注意していたことが23日、関係者の話で分かった。
一行は財務省の玉木林太郎国際局長、秘書官、上野景文駐バチカン大使、博物館側のガイドらで、中川氏の求めに応じ見学中、写真撮影も行った。財務省の杉本和行事務次官は23日、同行した同省幹部らが「(中川氏の)行動をいちいち把握する状況になかった」との認識を示していた。
中川氏は大蛇に襲われるギリシャ神話の人物をかたどったラオコオン像の前で柵を越え、警備室の警報が作動。警備担当者が一行の中のガイドに注意した。柵を越えた中川氏は中で座り込むようなことはなかった。
見学は、中川氏が失態を演じた先進7か国財務相・中央銀行総裁会議(G7)での記者会見後に行われた。(共同)
(2009年2月24日09時10分 スポーツ報知)
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