三菱自動車は24日、3月に主力の名古屋製作所(愛知県岡崎市)で当初計画を変更せず予定通り24日間をすべて稼働することなどを発表し、国内工場の減産姿勢を2月に比べて緩和することを明らかにした。
三菱自は、小型車「コルト」などを生産する名古屋製作所で、2月は当初の予定以外に6日間稼働休止した。スポーツタイプ多目的車「パジェロ」などを生産する子会社のパジェロ製造(岐阜県坂祝町)も3月の操業停止は6日間と、2月の13日間から約半減する。
また、水島製作所(岡山県倉敷市)で軽自動車を除く乗用車の生産ラインを15日間操業し、2月の7日間から倍増。軽自動車の稼働休止も2日間と、2月の5日間から減らす。
トヨタ自動車も4月中に在庫を適正水準まで圧縮できる見通しで、年明け以降に急減していた生産台数を5月から引き上げる方針。世界同時不況の影響は続くが、自動車大手は在庫圧縮を進めたことで、減産一辺倒の生産態勢を見直す動きが出始めている。