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2009年02月24日(火) 12時45分

米大統領、赤字4年で半減約束 景気対策と両立目指す東京新聞

 【ワシントン23日共同】オバマ米大統領は23日、ホワイトハウスで演説し「1期目が終わるまで(の4年間)に(ブッシュ前政権から)引き継いだ財政赤字を半減させることを固く約束する」と表明した。失効した財政均衡ルールの復活に言及、富裕層や企業向け増税にも取り組み、景気対策と財政健全化を両立させる考えを強調した。

 大統領は同日、議会指導部らと超党派で財政再建を話し合う「財政サミット」を開催。当面は大型景気対策や金融安定化策で赤字拡大は不可避だが、削減目標を掲げることで米財政への信頼確保を目指す。ただ景気後退は長期化する見通しで、財政再建が実現するかは不透明だ。

 オバマ氏は「この政権は史上最大の1兆3000億ドル(約123兆円)の赤字を引き継いだ」と危機感を表明した上で「わたしは返済できない借金を子供に残すことを拒否する」と述べた。財政規律を重視する共和党議員の攻撃を和らげる狙いもある。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009022401000105.html