日本経団連の御手洗冨士夫会長ら幹部は24日朝、都内で自民党の細田博之幹事長らと会談した。細田幹事長は「国内消費の刺激策や企業支援策など次々と手を打っていくという考えでは、みなさんと軌を一にしている」と述べ、経団連側が求める2009年度補正予算編成を伴う追加経済対策に前向きな姿勢を示した。
御手洗会長は景気の急速な落ち込みを受けて、景気刺激策を切れ目なく実施することが重要と指摘。09年度予算関連法案成立後に「直ちに補正予算編成に取り組んでもらいたい」と要望した。
細田幹事長は日本経済は2度の石油危機やバブル崩壊後の長期不況を乗り越えたが、今回の景気後退は「日本をリードする先端産業の打撃が大きい」との認識を表明。当面は09年度予算案や08年度第2次補正予算関連法案の早期成立に全力を挙げる考えを強調した。
両者は雇用関連のセーフティーネット(安全網)拡充や社会保障制度の見直し、地球温暖化対策などについても意見交換した。