【ニューヨーク23日共同】週明け23日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は米経済の先行きに悲観的な見方が強まり大幅続落、前週末比250・89ドル安の7114・78ドルで取引を終えた。終値としては1997年5月以来、約11年9カ月ぶりの安値水準となった。
ダウ平均は下げ幅が一時259ドルに達し、7000ドル割れが迫った。2008年9月の証券大手リーマン・ブラザーズの経営破綻後わずか5カ月で、07年10月の史上最高値(1万4198・10ドル)のほぼ半値に落ち込んだ。前週末から3営業日で計440ドル下落するなど不振が鮮明で、世界的に続いている株安に重しとなりそうだ。
ハイテク株主体のナスダック総合指数は53・51ポイント安の1387・72。
市場関係者は「オバマ政権の経済危機への対応を見極めようと、買い控えが目立っている」(米アナリスト)と話した。