【バンコク24日共同】タイのタクシン元首相を支持する市民団体が24日、バンコク中心部の王宮前広場で、反タクシン派のアピシット政権に抗議する集会を開き、数千人が参加した。約2キロ離れた首相府に向けデモ行進を開始し、警察と軍は首相府や外務省など政府庁舎周辺に計数千人を配置、厳戒態勢を敷いた。
ただ、約3万人が参加した前回、1月31日の抗議行動の人数を大幅に下回っており、タクシン派の資金不足や内部対立などから、動員力に陰りも見えている。
今月26日から、同国中部のリゾート地フアヒンで東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議などの一連の国際会議が始まる予定で、今回の抗議行動はこれに合わせ、国際社会にタクシン派の存在を印象づける狙いもあった。
通常は首相府で行われる閣議は24日、混乱防止のため、ASEAN首脳会議などの準備状況を視察するとの名目で場所をフアヒンに移した。