「ありがとう」強盗が大阪に現れた。２３日午前１時３０分ごろ、大阪市西成区のコンビニ「ファミリーマート山王店」で男が、男性アルバイト２人にハサミを突きつけ「金を出せ」と脅迫。現金約５万５０００円を奪うと「ありがとう」と言い残して徒歩で逃げ去った。
礼儀正しいのに犯行は大胆だった。西成署の調べによると、男は帽子や眼鏡、マスクも一切しておらず、３０代後半から４０代で身長１６５センチぐらいの細身体形。肩までの黒髪で黒色のジャンパー、グレーのフリース、汚れたグレーのズボンに黒と白のバスケットシューズを履いていたという。
店内では、脅されて後ずさりする店員相手にカウンター内まで入り込み、紙幣をレジ袋に入れさせた上に「小銭も全部入れろ」と要求。１円残らず奪い去った。同署は「お札以外はあまり奪わないものだし、店員に金を入れさせたのも珍しい」と話している。
また、２２日午後６時ごろにも同店から約５００メートル離れたコンビニ「ローソン萩ノ茶屋三丁目店」で、男がカッターナイフで脅迫し、小銭を含む現金約８万５０００円を奪う強盗事件が発生。この際も男が「ありがとう」と言い残した情報もある。服装や特徴も似ており、同署では同一犯の可能性が高いと見て捜査にあたっている。
（2009年2月24日06時01分 スポーツ報知）
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20090224-OHT1T00078.htm