【ワシントン23日共同】米国務省のウッド報道官代行は23日の声明で、クリントン元政権で中東和平担当特使などを務めたデニス・ロス氏をクリントン国務長官の特別顧問(ペルシャ湾岸・南西アジア担当)に任命したと発表した。イランも担当するが、核問題を扱うかどうかははっきりしない。
オバマ政権は中東・南西アジア地域について、ミッチェル中東和平担当特使とアフガニスタン・パキスタン担当のホルブルック特別代表を既に任命。ロス氏は先任の2人と連携して担当地域で米外交を推進、長官に直接結果を報告する。
ロス氏はクリントン元政権下の1995年、イスラエルとパレスチナ解放機構(PLO)による93年のパレスチナ暫定自治宣言(オスロ合意)を発展させた自治拡大協定調印の立役者となった。