【ワシントン23日共同】ウッド米国務省報道官代行は23日の記者会見で、クリントン国務長官が25、26両日、パキスタンのクレシ外相、アフガニスタンのスパンタ外相とワシントンで3者会談を開くことを明らかにした。アフガンやパキスタン北西部の部族地域の情勢などを協議、アフガン安定化に向けた包括戦略立案に生かす考えだ。
クリントン長官は24日にクレシ外相、26日にはスパンタ外相と個別に会談する。アフガン・パキスタン問題担当となったホルブルック米特別代表は両国を訪問したばかりで、3月末までの包括戦略策定を目指すオバマ政権の動きが本格化してきた。
3者会談では、両国を拠点に活動する国際テロ組織アルカイダやイスラム原理主義組織タリバンの情報を交換し、アフガンの治安回復に向けた連携策を話し合う見通し。
テロとの戦いの主戦場はイラクではなくアフガンだと訴えるオバマ大統領は、今年夏までに米軍1万7000人の増派を計画。4月上旬の北大西洋条約機構(NATO)首脳会議で安定化に向けた包括戦略を示したい考えだ。